何も考えず何も調べず見知らぬ土地に行く。

春のある晴れた日のこと、一日予定がなくこのまま過ごせば間違いなくダラダラ寝て過ごしそうなそんな日、ふと自転車に乗りたいと思い考える。もともと家には自転車が無かったためレンタサイクルを利用することを思いつく。インタネットでボーッと調べていると、亀岡市の画像が目に付く。とてもキレイ、とても気持ちが良さそう、たったこの二つの動機で家をとびだす。そもそも亀岡なんぞ行ったことがない。スマホで行き方を調べると、家からはちょっと遠いしJR代もちょっと高い。でもその日はそのようなことに気にも触れず、昼頃にJR亀岡駅に到着。
きれいな駅で観光案内所があったためすぐに借りれる場所を尋ねる。しかしかえって来た言葉が、「先日無くなりました」という返答。一瞬呆然としたが、切符代や時間がもったいなかったのでそのまま歩いて周辺を旅することにした。駅からすぐの所に城あと発見。子供達が釣りをしたり普通の公園になっておりました。
建物はスルーしてとにかく向かったのが酒造。観光案内所に聞くと酒の試飲ができるとのことで、とりあえず行ってみることにした。
酒造に入ると何も言っていないのに、すぐに試飲できるところに案内されビデオをつけてくれた。その酒造の歴史のような内容で10分程度で終わった。その間酒造で作っているお酒を少しずつ味わった。普通の日本酒だけでなく、海外に輸出するためのスパークリングワイン風の日本酒があって興味深かった。とても飲みやすく、容器のデザインもなかなか洒落ていたので、一本は土産として購入し持ち帰った。
酒造を出た時、それまで温かかった外の気温が一気に寒くなっていた。酔いが覚める前に温まりたくなったので観光パンフレットに載っていた温泉を目指すことにした。
湯の花温泉というところで、温泉街に何件か宿が林立していた。
スマホで調べると、日帰り入浴OKの宿が何軒かあり、そのうちの一軒を訪れた。きれいな内装で入浴料が1000円だったので即決した。やはりここもアジアからの観光客が多い。今観光地で日本の旅行客しか見ないことはまず無い。必ず海外からの旅行者に出くわす。どうぞ日本を堪能して下さい。
風呂からあがると急激な眠気が襲って来た。もうその時夕方で疲れており、温泉がとても気持ちよく眠くなっても不思議じゃない状況だった。迷わずに来た道を帰ることにした。よくよく考えてみるとこの小旅行は意外と安上がりだった。交通費除けばお土産の酒と、入浴料だけであった。充実もしたし、こんな一日もありかなと思えてしまう。